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旅行記(二日目) 8/12(金)

◆ 旅行記(二日目)
8月12日、金曜日、朝4時。久万高原町よりもはるかに肌寒い。昨晩は「暑いよう」って言っていた子供たちも、いつのまにか寝袋に入ってみのむしちゃんになっています。寝ぼけて入れない子はタルト状態で包まっているし、くっつき合っている子もいます。みんなかわいい寝息。「よしよし、もうひと眠り」・・・・・。

5時40分、廊下を走る音と共に、とっても元気な声が聞こえる・・・・「トイレ行こや」「ねえコーチってどこ?」「遊びに行く?」「勝手に行ったらいかんやろ」・・・・・!!!おいお~い!!!約束は「コーチたちが起こしに行くまで寝てなさい」だったはず。
6時半のラジオ体操に間に合うよう起こしに行くんだから・・・・。なんて思っていたらときすでに遅し!!耳の横で「ねえコーチ」って声。え?え?眠い目を開けるとすぐそこに私を覗き込むかわいい顔!!寝起きの顔見られてしまったあ~~~~。職員室に寝ていたコーチも「子供目覚まし隊」の耳元ベルにやっぱり起こされたそうです。6時半ラジオ体操開始、ひんやりした空気がとても心地よく、おいしい。校長先生が前で指導してくださいました。みんな、なかなかしっかりやっています。体操終了と同時にさっそく校庭や秘密基地で遊び始めました。一番人気はやっぱりブランコ。順番待ち状態。さあ、今日も一日がんばっていきまっしょい!!!

朝食は、ご飯、味噌汁、マカロニサラダ、スクランブルエッグにウインナー、かまぼこ、のり。ほとんどの子が食欲あり、一安心です。でも食べることのできる量を間違えてしまって「しくしく」の子もいます。そこで登場するのが、特大胃袋の持ち主「おっちゃん」です。体力のいるキャンプゆえ、お手伝いに来てもらった若干22歳の青年、真嗣(まさつぐ)おにいちゃんは、初日「ねえ、おっちゃん、あそぼう」と声をかけられ、少しショックを受けたそうです(爆笑)。
このおっちゃん、いやおにいちゃんは朝からおかず以外に大盛り3杯のご飯を食べます。なので、がんばったけど食べられない子のそばに行っては、もぐもぐ助け舟。食べ終わった人から、昨日習ったようにお片づけして部屋に帰っていきます。席を立った後のいすをもとどおりにすること以外、結構きちんとできました。あとかたづけの確認後、部屋に戻ったコーチたちは大感動!!!く、靴がきれいに並んでいる。早速靴たちの記念写真。こどもたち、がんばったね。きのうから何度も注意され、しかられ、自分の靴をなおすだけでなく、人の靴にも気を付けなさいと言われて、今朝はきちんとできている!!!キャンプは思いっきり騒いで自由にあそぶけど、「3つのお約束」はちゃんとできるようになろうね。保護者の皆様、子供たちは、靴並べがきちんとできる意識を持つことができました。おうちでもよろしくお願いいたします。

キャンプの記念に男女ともお部屋で記念写真を撮りました。「好きなかっこうしていいよ」っていったらみんなお茶目ぶりを発揮してくれました。一緒に寝泊りすると、こんなに打ち解けていくんですね。このときの笑顔はとってもすてきでした。

2日目の午前中は「ふくろうが住める森」を作ることになりました。校長先生が講堂でまず手品を見せてくれました。みんな興味津々。種をあかしてくれると、「ほう~~~」。
でも、次の布袋から出てくるものにも目がきらきら。視線は、校長先生の手元に釘づけ。子供たちがじっといすに座っています。エビフライがでてきた・・と思ったのは、リスが食べた後の松ぼっくり。そして、リスのぬいぐるみが登場。「かわいい~~~」って女の子の声。でもこのリスさんを食べてしまうムササビさんが登場すると「え~~かわいそう」さらにそのムササビさんを食べるふくろうさんが登場したときは無言。校長先生はリスやふくろうと同じ鳴き声のする笛などを使って子供たちにわかりやすく食物連鎖のお話をしてくださいました。そして、この小田深山にはむかしたくさんのふくろうがいたけど、暮らしにくくなって少なくなっていることもおしえてくださいました。子供たちは、心の中で悪者になりかけていたふくろうさんもかわいそうなんだということを感じていたようです。ふくろうさんはトカゲや虫も食べることを教えてくださり、みんなでダンボールに「ふくろうさんが住める森」を作ることになりました。材料は校庭で調達します。昨日分かれた3班で作成します。最初は何をどうしたらいいか分からず、また、遊びたいのにこんなことつまらないと思ったのかなかなか箱にものが入りません。でも森の学校のスタッフもコーチたちもほったらかしです。ヒントは与えないし、強要はしません。やり始めるのを待ちます。これも何時までに終わらなければならないと決まっていないからできることです。待っていると一人二人と葉っぱや花をいれはじめました。それをきっかけに、子供たちは徐々にたくましさを発揮し始めました。草を根っこから引き抜いたり、腐った「ござ」をひっくり返してはぎ取り、土に見立ててみたり、山肌に上って小枝を取ってきたり、えさだと言ってトカゲを素手でつかまえたり、拾った竹がダンボールに入らないといってのこぎりで切ったり。これは川だ、虹だ、寝る家だと想像力を発揮し始めました。いつの間にか捕まえたトカゲさんのおうちまでできていましたが、ふと見るとトカゲを小枝にのぼらせて、「サーカスだ!!」って遊んでいる。トカゲさん大迷惑。材料を調達したり、何をどこに飾ろうかと相談し始めることで、学校や学年を超えたコミュニケーションが取れ始めました。興味のある、のこぎりを使うときも、素直に譲り合うことも、動かないよう足で踏んで協力し合うこともでき始めました。しかし、子供の中には、ずっと同じお友達とだけで行動したり、ちょっかいを出しすぎるため一人ぼっちになったり、まだ自分の思いを言葉にできないため単独行動になったりする子もいました。こんな場合、コーチたちはよほど寂しそうでない限り、見守っています。サマーキャンプで遊ぶことで自然なきっかけができることが一番と考えているからです。DCには、まだまだ、たくさんのイベントがあります。DCが終わるころには、話しかけていく勇気、手を差し伸べて思いやる心を感じ、みんながお友達になり、ほんの少しでいいから心が強くなってくれたらいいなあとおもいながら、子供たちを見ていました。

約1時間半後、「ふくろうさんが住める森」が完成しました。それぞれに工夫がなされ、校長先生は優劣がつけがたく、どの班も優勝ですとおっしゃってくださいました。第3班は偶然にも女の子ばかりの班だったのですが、ここはさすが女の子、写真ではわかりづらいのですが、小さな花をいっぱい入れ、「ふくろうさんの結婚式場」をつくりました。すごくかわいい結婚式場でしたよ。校長先生は、「正直言って、まさかここまで根気よく、このような立派なものを作るとは思っていませんでした。あなたたちの学年でこれだけ真剣に取り組んだのには驚きました。たいしたものです」ともほめてくださいました。各班別の「ふくろうさんが住める森」の前で記念写真を取りました。保護者の皆様、この子供たちの粘りをどうぞほめてあげてください。途中で投げ出さず本当に一生懸命取り組みました。
要所々でアドバイスを下さった黒田先生に感謝です。「ふくろうさんが住める森」は校庭に置いてきました。ふくろうさんは何度か訪れてくれたでしょうか。

またまた秘密基地で遊んだあと、昼食です。みんなの大好きなカレーです。さすがに多くの子供たちがおかわりしていました。実は、一人食べ過ぎてもどしちゃった子がいました。心配しましたが、その後けろっと遊んでいました。昼食後は「お昼寝タ――イム!!!」
でも、やっぱり寝ません。「疲れて眠い子もいるので2時まで目をつぶっていなさい」なんてこと、遊びたくてしょうがない、「うずうず組」には守れません。やれトイレだ、暑いだと廊下をばたばた、わいわい。ついに雷、ドッカ~~~~~~ン!!!!!
「自分のことだけ考えるな!!!眠りたいと思っている人の迷惑考えろ!!!」「コーチはこのあと川遊びさせるって約束した!!!その約束はきちんと守る!!だから静かにお昼寝しようと約束したことはきちんと守れ!!!」「コーチには、約束守ってください!!で、自分たちの約束はまもらんのかあ~~!!!!!(怒・怒・怒)」・・・・・・・・・・・
「し~~ん」・・・・しばらく寝ていました。(いや、寝たふりしていました)

さあ、待望の「川遊び第2弾」。子供たちは川の遊べるポイントを知っただけに、さっさと遊びたいところへ行って、水と戯れていました。疲れている子は、遊ばず、お昼寝タイムを続けました。すべる石もあり、おずおず歩いていた子供たちでしたが、2日目は結構大胆で、コーチがついていくのが大変でした。川遊びができる場所は水位が下がっていたことと、子供たちの水しぶきと歓声で魚さんが避難してしまい、残念ながらつりができませんでした。でも、1日目の散歩の帰りに大きな「あまご」をみつけました。それが宿舎に近い場所ならきっと釣り道具持ってきていた子と飛んで行っていたと思います。あの「あまご」つってみたかったね。

みんなが川遊びにあきたころ、笹舟流し競争を行いました。山口コーチ指導の下、笹を取り、みんな上手に作りました。5人くらいが1組になって流します。途中で転覆したりする舟もありましたが、多くの舟が持ち主(?)の大、大声援のもと、流れていきます。競争に夢中になる子供たちの姿は、保護者の方々がいらっしゃったら、きっと目を細めていたことと思いました。 
各組の1位で優勝決定戦を行いました。決定戦は僅差で優勝者が決まりました。このころから、あそこに立ったら流れが速いのに・・・なんて声が聞こえ始めました。もう少し時間をあげたら、芽生え始めた子供たちの観察力を養うことができたのですが、この後、お父さん、お母さんへのお土産づくりが待っていたので、時間切れとなってしまいました。
(この辺の子供たちの様子や、森の学校を出発する様子の記録写真がないのには、理由があるのですが、写真係りさんの名誉にかかわることなので、伏せておきます。おっと、ばらしたことがわかったら、私はしかられるかも・・・・)

川から上がり、講堂で、松ぼっくりを利用したペンダント作りに挑戦です。たくさんのマジックを使って、色とりどりに塗っていきます。子供たちは、周りの子の色の使い方を見て参考にしたり、独自の色彩感覚でわき目も振らず塗ったりと、いろいろでしたが、みんな、上手に完成させました。出来上がったペンダントは今、誰の手元にあるのでしょうか?自分のものにしたり、お母さんに渡したりしたのでしょうね。中にはお父さんにあげるんだと言っていた子もいます。「自然の宝物」を利用した飾り物を、なんだこんなものと思わず、とても大切に思う心を、いつまでももっていてほしいと思いました。

いよいよ、校長先生と、自然と、お別れです。コーチに多少手伝ってもらいましたが、ほとんどを自分たちの手で、荷作りしました。持ち帰れるゴミも持ちました。保護者の皆様、きっと、ぐちゃぐちゃに押し込まれていたことと思います。思わぬゴミもはいっていたことと思います。泥んこの服もあったことと思います。どうかお許しください。
汗と、水と、泥で重くなった荷物を乗せ、校長先生にお礼を言って、「森の学校」を出発しました。校長先生が両手を振って見送ってくださいました。

1泊2日のサマーキャンプ、子供たちは「大野雷」を浴びました。おもいどおりにならなくて泣きもしました。言葉のいじめで傷つく子がいることも知りました。大勢いると、私一人くらい大丈夫ってわがまますると、みんなに迷惑がかかることを体験しました。
食後のかたづけのお手伝いをすると、森の学校のスタッフの皆さんが喜んでくれました。自然を大切にするために、ゴミを捨てないで持って帰ることを実行しました。ほんとうにいっぱい勉強しました。そして「3つの約束」を守ろうと努力しました。靴並べは最高でした。話もだいぶ聞けるようになりました。まだまだ下手ですが、荷物の整理もやろうとしました。なにより、いっぱい笑いました。いっぱい体を動かしました。
正直、28名の子供たちと2日間一緒にすごすことは、大変な労力を要しました。しかし、それ以上に子供たちと楽しませてもらい、また、キャンプしたい!!と心から思いました。
送り出してくださった保護者の皆様に心から感謝申し上げます。

ひとつだけ、失敗が・・・・・、疲れがたまっては・・・とお昼寝タイムを取ったのがあだとなり、帰りはバスの中が「大騒ぎ状態」「収拾がつきませ~~~ん」と、山口、河本コーチからの報告!!!   よし!!!来年は徹夜で遊ばせるか????????


文責・レジェンド松山 ディスカバリークラブ代表 大野加壽子

旅行記(二日目) 8/12(金)

◆ 旅行記(二日目)
8月12日、金曜日、朝4時。久万高原町よりもはるかに肌寒い。昨晩は「暑いよう」って言っていた子供たちも、いつのまにか寝袋に入ってみのむしちゃんになっています。寝ぼけて入れない子はタルト状態で包まっているし、くっつき合っている子もいます。みんなかわいい寝息。「よしよし、もうひと眠り」・・・・・。

5時40分、廊下を走る音と共に、とっても元気な声が聞こえる・・・・「トイレ行こや」「ねえコーチってどこ?」「遊びに行く?」「勝手に行ったらいかんやろ」・・・・・!!!おいお~い!!!約束は「コーチたちが起こしに行くまで寝てなさい」だったはず。
6時半のラジオ体操に間に合うよう起こしに行くんだから・・・・。なんて思っていたらときすでに遅し!!耳の横で「ねえコーチ」って声。え?え?眠い目を開けるとすぐそこに私を覗き込むかわいい顔!!寝起きの顔見られてしまったあ~~~~。職員室に寝ていたコーチも「子供目覚まし隊」の耳元ベルにやっぱり起こされたそうです。6時半ラジオ体操開始、ひんやりした空気がとても心地よく、おいしい。校長先生が前で指導してくださいました。みんな、なかなかしっかりやっています。体操終了と同時にさっそく校庭や秘密基地で遊び始めました。一番人気はやっぱりブランコ。順番待ち状態。さあ、今日も一日がんばっていきまっしょい!!!

朝食は、ご飯、味噌汁、マカロニサラダ、スクランブルエッグにウインナー、かまぼこ、のり。ほとんどの子が食欲あり、一安心です。でも食べることのできる量を間違えてしまって「しくしく」の子もいます。そこで登場するのが、特大胃袋の持ち主「おっちゃん」です。体力のいるキャンプゆえ、お手伝いに来てもらった若干22歳の青年、真嗣(まさつぐ)おにいちゃんは、初日「ねえ、おっちゃん、あそぼう」と声をかけられ、少しショックを受けたそうです(爆笑)。
このおっちゃん、いやおにいちゃんは朝からおかず以外に大盛り3杯のご飯を食べます。なので、がんばったけど食べられない子のそばに行っては、もぐもぐ助け舟。食べ終わった人から、昨日習ったようにお片づけして部屋に帰っていきます。席を立った後のいすをもとどおりにすること以外、結構きちんとできました。あとかたづけの確認後、部屋に戻ったコーチたちは大感動!!!く、靴がきれいに並んでいる。早速靴たちの記念写真。こどもたち、がんばったね。きのうから何度も注意され、しかられ、自分の靴をなおすだけでなく、人の靴にも気を付けなさいと言われて、今朝はきちんとできている!!!キャンプは思いっきり騒いで自由にあそぶけど、「3つのお約束」はちゃんとできるようになろうね。保護者の皆様、子供たちは、靴並べがきちんとできる意識を持つことができました。おうちでもよろしくお願いいたします。

キャンプの記念に男女ともお部屋で記念写真を撮りました。「好きなかっこうしていいよ」っていったらみんなお茶目ぶりを発揮してくれました。一緒に寝泊りすると、こんなに打ち解けていくんですね。このときの笑顔はとってもすてきでした。

2日目の午前中は「ふくろうが住める森」を作ることになりました。校長先生が講堂でまず手品を見せてくれました。みんな興味津々。種をあかしてくれると、「ほう~~~」。
でも、次の布袋から出てくるものにも目がきらきら。視線は、校長先生の手元に釘づけ。子供たちがじっといすに座っています。エビフライがでてきた・・と思ったのは、リスが食べた後の松ぼっくり。そして、リスのぬいぐるみが登場。「かわいい~~~」って女の子の声。でもこのリスさんを食べてしまうムササビさんが登場すると「え~~かわいそう」さらにそのムササビさんを食べるふくろうさんが登場したときは無言。校長先生はリスやふくろうと同じ鳴き声のする笛などを使って子供たちにわかりやすく食物連鎖のお話をしてくださいました。そして、この小田深山にはむかしたくさんのふくろうがいたけど、暮らしにくくなって少なくなっていることもおしえてくださいました。子供たちは、心の中で悪者になりかけていたふくろうさんもかわいそうなんだということを感じていたようです。ふくろうさんはトカゲや虫も食べることを教えてくださり、みんなでダンボールに「ふくろうさんが住める森」を作ることになりました。材料は校庭で調達します。昨日分かれた3班で作成します。最初は何をどうしたらいいか分からず、また、遊びたいのにこんなことつまらないと思ったのかなかなか箱にものが入りません。でも森の学校のスタッフもコーチたちもほったらかしです。ヒントは与えないし、強要はしません。やり始めるのを待ちます。これも何時までに終わらなければならないと決まっていないからできることです。待っていると一人二人と葉っぱや花をいれはじめました。それをきっかけに、子供たちは徐々にたくましさを発揮し始めました。草を根っこから引き抜いたり、腐った「ござ」をひっくり返してはぎ取り、土に見立ててみたり、山肌に上って小枝を取ってきたり、えさだと言ってトカゲを素手でつかまえたり、拾った竹がダンボールに入らないといってのこぎりで切ったり。これは川だ、虹だ、寝る家だと想像力を発揮し始めました。いつの間にか捕まえたトカゲさんのおうちまでできていましたが、ふと見るとトカゲを小枝にのぼらせて、「サーカスだ!!」って遊んでいる。トカゲさん大迷惑。材料を調達したり、何をどこに飾ろうかと相談し始めることで、学校や学年を超えたコミュニケーションが取れ始めました。興味のある、のこぎりを使うときも、素直に譲り合うことも、動かないよう足で踏んで協力し合うこともでき始めました。しかし、子供の中には、ずっと同じお友達とだけで行動したり、ちょっかいを出しすぎるため一人ぼっちになったり、まだ自分の思いを言葉にできないため単独行動になったりする子もいました。こんな場合、コーチたちはよほど寂しそうでない限り、見守っています。サマーキャンプで遊ぶことで自然なきっかけができることが一番と考えているからです。DCには、まだまだ、たくさんのイベントがあります。DCが終わるころには、話しかけていく勇気、手を差し伸べて思いやる心を感じ、みんながお友達になり、ほんの少しでいいから心が強くなってくれたらいいなあとおもいながら、子供たちを見ていました。

約1時間半後、「ふくろうさんが住める森」が完成しました。それぞれに工夫がなされ、校長先生は優劣がつけがたく、どの班も優勝ですとおっしゃってくださいました。第3班は偶然にも女の子ばかりの班だったのですが、ここはさすが女の子、写真ではわかりづらいのですが、小さな花をいっぱい入れ、「ふくろうさんの結婚式場」をつくりました。すごくかわいい結婚式場でしたよ。校長先生は、「正直言って、まさかここまで根気よく、このような立派なものを作るとは思っていませんでした。あなたたちの学年でこれだけ真剣に取り組んだのには驚きました。たいしたものです」ともほめてくださいました。各班別の「ふくろうさんが住める森」の前で記念写真を取りました。保護者の皆様、この子供たちの粘りをどうぞほめてあげてください。途中で投げ出さず本当に一生懸命取り組みました。
要所々でアドバイスを下さった黒田先生に感謝です。「ふくろうさんが住める森」は校庭に置いてきました。ふくろうさんは何度か訪れてくれたでしょうか。

またまた秘密基地で遊んだあと、昼食です。みんなの大好きなカレーです。さすがに多くの子供たちがおかわりしていました。実は、一人食べ過ぎてもどしちゃった子がいました。心配しましたが、その後けろっと遊んでいました。昼食後は「お昼寝タ――イム!!!」
でも、やっぱり寝ません。「疲れて眠い子もいるので2時まで目をつぶっていなさい」なんてこと、遊びたくてしょうがない、「うずうず組」には守れません。やれトイレだ、暑いだと廊下をばたばた、わいわい。ついに雷、ドッカ~~~~~~ン!!!!!
「自分のことだけ考えるな!!!眠りたいと思っている人の迷惑考えろ!!!」「コーチはこのあと川遊びさせるって約束した!!!その約束はきちんと守る!!だから静かにお昼寝しようと約束したことはきちんと守れ!!!」「コーチには、約束守ってください!!で、自分たちの約束はまもらんのかあ~~!!!!!(怒・怒・怒)」・・・・・・・・・・・
「し~~ん」・・・・しばらく寝ていました。(いや、寝たふりしていました)

さあ、待望の「川遊び第2弾」。子供たちは川の遊べるポイントを知っただけに、さっさと遊びたいところへ行って、水と戯れていました。疲れている子は、遊ばず、お昼寝タイムを続けました。すべる石もあり、おずおず歩いていた子供たちでしたが、2日目は結構大胆で、コーチがついていくのが大変でした。川遊びができる場所は水位が下がっていたことと、子供たちの水しぶきと歓声で魚さんが避難してしまい、残念ながらつりができませんでした。でも、1日目の散歩の帰りに大きな「あまご」をみつけました。それが宿舎に近い場所ならきっと釣り道具持ってきていた子と飛んで行っていたと思います。あの「あまご」つってみたかったね。

みんなが川遊びにあきたころ、笹舟流し競争を行いました。山口コーチ指導の下、笹を取り、みんな上手に作りました。5人くらいが1組になって流します。途中で転覆したりする舟もありましたが、多くの舟が持ち主(?)の大、大声援のもと、流れていきます。競争に夢中になる子供たちの姿は、保護者の方々がいらっしゃったら、きっと目を細めていたことと思いました。 
各組の1位で優勝決定戦を行いました。決定戦は僅差で優勝者が決まりました。このころから、あそこに立ったら流れが速いのに・・・なんて声が聞こえ始めました。もう少し時間をあげたら、芽生え始めた子供たちの観察力を養うことができたのですが、この後、お父さん、お母さんへのお土産づくりが待っていたので、時間切れとなってしまいました。
(この辺の子供たちの様子や、森の学校を出発する様子の記録写真がないのには、理由があるのですが、写真係りさんの名誉にかかわることなので、伏せておきます。おっと、ばらしたことがわかったら、私はしかられるかも・・・・)

川から上がり、講堂で、松ぼっくりを利用したペンダント作りに挑戦です。たくさんのマジックを使って、色とりどりに塗っていきます。子供たちは、周りの子の色の使い方を見て参考にしたり、独自の色彩感覚でわき目も振らず塗ったりと、いろいろでしたが、みんな、上手に完成させました。出来上がったペンダントは今、誰の手元にあるのでしょうか?自分のものにしたり、お母さんに渡したりしたのでしょうね。中にはお父さんにあげるんだと言っていた子もいます。「自然の宝物」を利用した飾り物を、なんだこんなものと思わず、とても大切に思う心を、いつまでももっていてほしいと思いました。

いよいよ、校長先生と、自然と、お別れです。コーチに多少手伝ってもらいましたが、ほとんどを自分たちの手で、荷作りしました。持ち帰れるゴミも持ちました。保護者の皆様、きっと、ぐちゃぐちゃに押し込まれていたことと思います。思わぬゴミもはいっていたことと思います。泥んこの服もあったことと思います。どうかお許しください。
汗と、水と、泥で重くなった荷物を乗せ、校長先生にお礼を言って、「森の学校」を出発しました。校長先生が両手を振って見送ってくださいました。

1泊2日のサマーキャンプ、子供たちは「大野雷」を浴びました。おもいどおりにならなくて泣きもしました。言葉のいじめで傷つく子がいることも知りました。大勢いると、私一人くらい大丈夫ってわがまますると、みんなに迷惑がかかることを体験しました。
食後のかたづけのお手伝いをすると、森の学校のスタッフの皆さんが喜んでくれました。自然を大切にするために、ゴミを捨てないで持って帰ることを実行しました。ほんとうにいっぱい勉強しました。そして「3つの約束」を守ろうと努力しました。靴並べは最高でした。話もだいぶ聞けるようになりました。まだまだ下手ですが、荷物の整理もやろうとしました。なにより、いっぱい笑いました。いっぱい体を動かしました。
正直、28名の子供たちと2日間一緒にすごすことは、大変な労力を要しました。しかし、それ以上に子供たちと楽しませてもらい、また、キャンプしたい!!と心から思いました。
送り出してくださった保護者の皆様に心から感謝申し上げます。

ひとつだけ、失敗が・・・・・、疲れがたまっては・・・とお昼寝タイムを取ったのがあだとなり、帰りはバスの中が「大騒ぎ状態」「収拾がつきませ~~~ん」と、山口、河本コーチからの報告!!!   よし!!!来年は徹夜で遊ばせるか????????


文責・レジェンド松山 ディスカバリークラブ代表 大野加壽子